「浅茅が宿(序章其の六)」

いにしへの真間の手児奈をかくばかり

     恋ひてしあらん真間のてこなを
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「浅茅が宿」の最後に記される歌が、上記の歌なのだが、
貞淑な宮木を思う勝四郎の心が、何故伝説の手児奈の歌で
終らせているのだろうか?ここに「浅茅が宿」の謎が隠さ
れているような気がする。

勝四郎の妻である宮木が、死ぬ間際に書き記した歌は下記の通り。


さりともと思ふ心にはかられて

     世にもけふまでいける命か


「新潮日本古典集成」での訳は…。


「それにても、夫がまもなく帰ってくるでしょう、と思う
 自分の心に騙されて、よくもまあ、この世に、今日とい
 う今日まで生きてきました、わたしの命よ。」



この宮木の歌に、手児奈の伝説を結び付けるには無理があ
るような気がするのだが。。。
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by stavgozint | 2009-06-15 20:23 | 「浅茅が宿」
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