カテゴリ:「徒然草」( 3 )

「徒然草第三十三段」

雪のおもしろう降りたりし朝、人のがり言ふべき事ありて、文をやるとて、
雪のこと何ともいはざりし返事に、「この雪いかが見ると一筆のたまは
せぬほどの、ひがひがしからん人の仰せらるる事、聞きいるべきかは。
かへすがへす口をしき御心なり」と言ひたりしこそ、をかしかりしか。

今は亡き人なれば、かばかりのことも忘れがたし。

                             「徒然草第三十三段」
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吉田兼好は、雪の降った日に、手紙をしたためたのだが、簡潔に
用件だけを書いたのを批判されている。

せっかくの雪を、どんな風に感じと見ているか、という事を一筆書
かないというのは、趣の無いひねくれもので、そんな方の言う事
など、どうして承知できるのか?という話が記されている。

手紙とは、離れた同士のやり取りで、ましてや平安時代となると、
その手紙こそが、いろいろな情景を映し出す玉手箱だったのだと
思う。

現代になれば、天気予報を見るだけで、日本中、世界中の天気
が一目瞭然となる。ところが、平安時代はそれさえもわからない。
そんな時代だからこそ、手紙をしたためている時の情景描写を欲
するのだろう。これは現在でも生きており、その時の季節と気候を
現して、本題に入るという手法は、やはり趣のあるものなのだろう。

友から、たまにメールが来る「いだすか?」と。それに返信をする
「へい」と。なんと用件だけで、あっけない内容ではあるけれど、
マンネリ化すると面倒でもあるので、いちいち情景描写なんて打
ってられない…(^^;
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by stavgozint | 2008-10-31 17:47 | 「徒然草」

「徒然草 第五段」

不幸に愁へに沈める人の、頭おろしなど、ふつつかに思
ひとりたるにはあらで、あるかなきかに門さしこめて、待つ
こともなく明し暮したる、さるかたにあらまほし。
顯基中納言のいひけん、配所の月、罪なくて見ん事、さも
覚えぬべし。           「徒然草 第五段」



昔は、人生に逃げる場合は出家したのだろうか?悲しみに
沈む人は簡単に出家などするなと書いている。


まあ、駆け込み寺というのがあるし、辛い俗世間から逃げ
るのは仏の道が手っ取り早かったのだろうなぁ。

ただ簡単に出家するより、生きているかわからない状態に
し門を閉ざして俗世間を離れ、将来に何も期待しないで過
ごすのが好ましいとある…って…これって、引き篭もりが
好ましいとも取れる(^^;


最近、知り合いに鬱病が増えてきて、それこそ俗世間から
離れて引き篭もる人がだんだん増えているなぁ。

しかし、俗世間から離れるって、益々人と接する事が無く
なり、会話がまったく無くなるというのは、脳に刺激を与
えなくなり、益々脳が活動的になる指令を出さなくなると
いう事だ。

これって生産性0%の生活だけど、搾取指数?も0%に近づ
くので現代の既存エネルギー消費文化にはいいのか?

いや、知り合いの引き篭もりは、部屋に引き篭もって延々
とテレビやインターネット三昧だよなぁ。これって生産性
0%の、搾取率100%に限りなく近づく、人類としては最悪
のパターンだよなぁ。こんなのが世界に蔓延したら、それ
こそ文明が滅びるって。

そういえば昔、幼稚園の頃「アリとキリギリス」の劇でキ
リギリス役やったなぁ。遊んで暮らすのは楽しいけど、生
産性のある事しないと、後で苦しむよって。

でも日本は世界規模から見た場合、アリと思われているよ
うだから、一部のキリギリスを飼う事は大丈夫なのだろう。
だから国家予算の中からニート対策の予算が沢山出るんだ
もんなぁ。

人が動く為にはきっかけが必要だから、きっかけをどうす
るかの問題。じっくり話し合いながら、適切な場所に導く
か、もしくは強制的に引っ張り出すか。前者はもっとも偽
善者が好みそうだけど、時間がかかって非生産的。要はム
ダな行為に思う。ニートという優しい言葉で包んで、キリ
スト教的な慈愛の精神に満ち溢れた平等の…なんてしてい
るから、いつまで経っても無駄金ばかり使ってしまう。

それより怠け者として、高い税金を払っている自衛隊に雪
かきさせるより、怠け者を強制的に新潟行って雪かきさせ
たり、災害の復旧に努めさせたり、海外ボランティアに派
遣したりする方が、より良いような気がする。いろいろや
らせているうちに、脳は刺激され活性化されて、普通の生
産性のある行動ができるようになるって。

あくまでも人間は、脳信号によって行動しているから、脳
を刺激させる為のあらゆる手段を講じて、対処した方がえ
えような気がする。優しく接すると、付け上がるのが世の
常?

やはり脳を刺激する綺麗な月は、淀んだ空気の部屋の汚い
窓越しで見るのではなく、澄んだ空気の元で眺めたいもん
だなぁ…と(^^;
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by stavgozint | 2007-12-17 10:55 | 「徒然草」

徒然草より

後嵯峨天皇の第二皇女が後嵯峨上皇の御所へと行き、
歌を読んだと。

「ふたつ文字牛の角文字すぐな文字

           ゆがみ文字とぞ君は覚ゆる」



ふたつ文字→「こ」
牛の角文字→「い」
すぐな文字→「し」
ゆがみ文字→「く」



平安当時の「し」は、下を曲げずに真っ直ぐ下に向けて
書いていたので”まっすぐな文字”として「すぐな文字」
なそうだ。

このまま訳すと「君を恋しく思う」だ。

なんというか、エスプリのエッセンスに包まれた言葉だ
なぁと関心。
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by stavgozint | 2007-04-23 12:28 | 「徒然草」