自分の中で、一つの結論がでました。豊雄が何故生き永らえたのか?
蛇は祟るもので、今も昔も有名なもの。その蛇である真女児が何故、 豊雄を祟らなかったのか?それはやはり、純粋に豊雄を愛していた のだと思うのですよ。 「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉があるが、あれほどの仕打ち をされても真女児は豊雄に対して、何もしなかった。ただし二人の 間を邪魔する者達には徹底して、その憎しみを曝け出した真女児で あるが、豊雄に対しては、それは結局無かった。 ここでやはり思い出すのは「道成寺」で、その可愛さ余って憎さ百 倍を実践した清姫の激しさ。当然この「蛇性の淫」も「安珍清姫」 の話を意識して作られたのはわかるが、真女児は清姫にはならなか った。それはやはり、豊雄への愛の深さを現すものだと思うのだが…。
by stavgozint
| 2007-12-12 08:31
| 「蛇性の淫」
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